今回はこんなバルコニーにしたかったなっていうお話です。
バルコニーの奥行と形状
通常のバルコニー、ぴょっこり外壁から飛び出ているのをよく見ますよね。
個人の好みによりますがとって付けた感があるので私は好きではありません。
バルコニーの奥行は柱芯で91cmくらい、内寸は75cmほどです。
これだと洗濯を干すのもやや狭いと感じます。
奥行は広い方がいいのですが、上画像のように木造の片持ちだと奥行を長くすると梁が太くなったりバルコニー下に柱が必要になってくるので注意が必要です。
バルコニーがL字の場合
これもややとって付けた感がありますがちょっと変化が出ていいんじゃないでしょうか。
2階をへこます
インナーバルコニーってやつですね。
屋根から2m以内なら容積率に算入されずバルコニーを広くとることができます。
2階をセットバック
斜線規制によりこのような形状になることもありますね。
上下階ともへこませる
1階部分は玄関ポーチにしているのを見かけます。
たとえバルコニー部分が雨漏りしても安心です。
容積率に算入されるバルコニー
屋根がある場合下図の通りです、詳しくは設計に確認してください。
引用元:ベランダ・バルコニー
建蔽率に算入されるバルコニー
下図の通りです、詳しくは設計に確認してください。
グレーチングやすのこ状など透水性のあるバルコニーの取り扱いは地域によって変わります。
引用元:建ぺい率について
我が家のバルコニー
当初の計画では下図のようなバルコニーになるはずでした。
しかし予算の関係と構造上の問題で断念。
バルコニーの坪単価
我が家の場合1坪までは標準です。
FRP防水+構造 4.8坪 =72万円 (15万円/坪 )
樹脂ウッド調デッキ 1セット =58万円 (10万円/坪)
ウッドデッキについてはDIYでもできます。
我が家は床付けの照明があることと、形状が台形なので施工してもらうことになりました。
バルコニーの構造
片持ちのバルコニーにするためにはバルコニーの奥行きの2倍の長さの受梁を内側に伸ばさなくてはいけません。
しかし我が家の間取りは以下の通り、階段がベランダに面しています。
受梁を伸ばすことができないので赤丸の位置に柱が必要になってきますが、
柱は25cm角くらいのかなり太く玄関までのアプローチ部分ということもあり絶対に立てたくなかったので却下。
鋼材の柱にできないかと提案したのですが、混構造になるため構造計算が必要になるとのこと(別件で構造計算をしたので別によかったのですが後の祭り)
結局下図のようになりました。
代替案として出したのはバルコニーが道路側外壁と面(つら)合わせにならないように引っ込んでいたのですが、納まりが悪いという理由で建設会社がサービスで伸ばしてくれました。