注文住宅を建てる最初の段階では敷地のどこに建物を置くか考えるでしょう。
その時駐車場をどこに設けるかは重要になってくると思います。
大体は道路に面した場所になりますが、向かって右か左かどちらにするか参考になればいいと思います。
まずは周辺状況
駐車場をどこに設けるか、まず第一に考えるべきは車を安全に駐車できるかどうかです。
駐車場法という法律があります。
対象となるのは不特定多数の者の利用に供されるもので一定の地域・面積の駐車場が対象となります。
当然住宅は対象外になるのですが、その法律の中でこの場所は危ないから駐車場の出入口作っちゃだめだよっていうルールがあります。
引用元:駐車場法技術的基準チェックシート - 大規模小売店立地法、商業環境コンサルティング 株式会社エスパシオコンサルタント
交差点・踏切・横断歩道・こどもが使うような施設(幼稚園や公園など)の付近は車の出入にはむきません、当然といえば当然ですよね。
敷地条件によってどうしてもこの部分に車が出入りすることもあるかとおもいますが、なるべく交差点などからは離れた位置に駐車場を持ってきた方が安全です。
駐車場の寸法
一般的には2.5m×5mで設計しますが、ワゴンなど車種によってはトランクを開けるスペースが必要になってきます。
またチャイルドシート、車いすの乗り降りが必要な場合は幅3.5mは必要になってきます。
将来的にもどのような車に乗ってどういう使い方をするかを設計段階で考えておきましょう。
車の止め方
駐車の仕方は直角駐車・並列駐車・縦列駐車の3種類あります。
直角駐車
スタンダードな止め方です。
ただし全面道路の幅によっては建物をセットバックする必要があります。
前面道路が6mあればゆったり駐車できると思います。
前面道路の幅がどれくらいかわからないという場合はgooglemap上で航空写真にしてから右クリック→距離を測るを選択すると大体の距離を測れます。
並列駐車
この前教習所ぶりに並列駐車をしたら6回切り返しました。
慣れれば問題ないのでしょうが車前方部の敷地が車路になるのでちょっともったいないですね。
縦列駐車
狭い土地でどうしても2台以上車を止めたいという時の苦肉の策。
後ろの車を出すために前の車を出さなくてはいけません。
たまの来客用やふだん使わない車のためにならいいのですが、日常的にどっちの車も使うというのであれば近くの貸駐車場を契約したほうがいいかもしれません。
日影か日向か
道路から見て駐車場をどこに置くか、周辺状況の次に重要なのは日影になるか日向になるかです。
日影のメリット
- 夏場は車内が暑くなりにくい
- 紫外線によるダメージが比較的小さい
日向のメリット
- 冬場に凍りにくい
- 駐車場の雪が早く溶ける
我が家の駐車場は北西側に位置しています、午前中は日影になるので今の時期ですら快適に走り出すことができます。
反対に夏の午後は日向なので地獄です。
冬に日影だから寒くなるということはないですね、夏場に車の中のほうが外気より暑くなることは往々にしてありますが冬場は外の気温と同じです。
首都圏で雪は滅多に降らない土地ではありますが冬場の寒い日はフロントガラスが凍ります。
スノーブラシを備え付けているのでそれでこすれば簡単に取れるレベルではありますが、寒さの厳しい土地では日向に駐車場を持ってきた方がいいのではないでしょうか。
我が家の駐車場
2.6m×5.1mが3台分あります、子供が将来車を買った時用と来客用です。
小さい車なら右側の砂利部分に止めることができます。
広い駐車場はとにかく楽ですね、切り替えしたことありません、斜めに止めても大丈夫です。
キャンプ用品などを積むときは画像のように斜めに止めて楽々積み込めます。
ちなみにこちらの画像はSketchUpというソフトで作成していて、夏の朝9時の影を表しています。
個人使用であれば無料のwebブラウザです興味のある方は試してみてください。
南側に駐車場があるからと言って日向になるとは限りません。
駐車場が日影になるかどうかは周辺の建物も影響してくるので日影になるのが朝なのか夕方なのか地図と写真をみて検証してみてください。
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