建設会社に行って比較検討するために何を聞くかを軽くまとめます。
これをだけは聞いておくこと
- 耐震等級
- 省エネに関する等級
- 坪単価
- グレードを下げられるか
- 瑕疵担保責任保険に加入しているか
耐震等級
耐震等級1:建築基準法で定められる耐震基準を満たす最低ライン
耐震等級2:等級1の1.25倍の地震に耐えられる強さ
耐震等級3:等級1の1.5倍の地震に耐えられる強さ
数字が大きいほど優れている、
耐震性でフラット35S基準を満たすなら等級3が必要。
省エネに関する等級
単純に比べるのは難しい
省エネに関する等級はいっぱいあってわかりにくいかと思います。
一次エネルギー消費量等級、断熱等性能等級、省エネルギー対策等級など
数字が大きいほど優れている、
フラット35S(Aプラン)を省エネルギー性で基準を満たすなら一次エネルギー消費量等級5または認定低炭素住宅または性能向上計画認定住宅が必要。
断熱性能や気密性能を示すQ値・UA値C値(小さいほど優れている)は窓の数や大きさなどによって変わる上に、建設会社によってはわざわざ出していないところもあるので全ての建設会社で比較検討する際の指標には難しいかと思います。
じゃあどうやって比べるの?断熱材の種類と厚みを聞くべし
等級やQ値などを聞いてものらりくらりと濁される場合は標準仕様の断熱材の種類と厚みを聞いてください。
断熱材の種類だけでは断熱性能は分かりません。
たとえば神奈川県横浜市で在来木造で住宅用グラスウール10Kを充填する場合、どれくらいの厚さなら断熱等性能等級4をクリアできるのか。
まず下の表で建築する場所の区分を調べます、神奈川県横浜市なら区分6
その後断熱材の種類の記号を調べます、住宅用グラスウール10KならA-2
最後に地域区分と断熱材種類の記号を下の表(断熱等性能等級4の基準)に当てはめます。
断熱等性能等級4を得るための断熱材厚さは屋根に230mm以上、壁に110mm以上必要とわかります。
これで少なくとも断熱等性能等級4の基準がなんとなくわかるかと思います。
坪単価
以前の記事でも触れましたが同じ建物を建てる時坪単価が安い格安HMと中堅HMで同じ価格になることがあると書きました。
坪単価+必要なグレードアップ費用/坪 が最終的な坪単価になると思ってください。
一番比較検討しやすいのは大体の仕様を指定することです。
- ざっとした間取りと面積
- 屋根・外壁(サイディングなら会社名+品名+〇〇mm相当など)
- 水回り
- 設備(オール電化、太陽光発電など)
- 他標準外のこだわり(スケルトン階段や特殊な形状など)
- 条件(フラット35Sなどで何らかの認定が必要になるなど)
図面と仕様書をだして「これで見積もりとって」と言えば全ての建設会社を平等に比較検討できますね、もはやただの相見積もりですね。
まあ初めての家作りで普通の人が仕様まで調べて決定するのは難しいので参考程度にしてください。
グレードを下げられるか
以外と盲点なのがこれです。
グレードを上げることに関してはどの建設会社も増額すれば可能でしょう。
しかしいわゆる高級HMだと標準のグレードより下げることはできない、またはグレードを下げても価格は下がらないということがあります。
全てにおいて高グレードがいいという方はいいのですがこだわるところだけグレードを上げたいという方はかえって高級HMはやめた方がいいかと思います。
瑕疵担保責任保険に加入しているか
新築住宅に瑕疵があった場合に、補修等を行った事業者に保険金が支払われる制度です。
瑕疵があった場合建設会社が倒産していても保証がされる制度です。
大手HMに関してはそこまで心配いらないのですが中小建設会社は加入しているか確認した方がいいですね。